フェイスリフト整形
しわは軽症例ならヒアルロン酸やボトックスの注入、重症例やたるみの場合にはフェイスリフトを行ないます。しわ・たるみを減らすことで若返り効果が期待できます。
症例画像
フェイスリフト症例 コメカミ~頬~あご
フェイスリフト症例 コメカミ~頬+脂肪吸引
フェイスリフト症例 頬~あご+脂肪吸引
フェイスリフト症例 コメカミ~頬~あご+脂肪吸引
フェイスリフト関連(脂肪吸引のみ)
手術の解説
1.上まぶたの軽度のたるみ
2.上まぶたの中~重度のたるみ
3.下まぶたの軽度のたるみ
下まぶたの軽度のたるみは内側から脂肪が出てきていることが多いので、まぶたの裏から小さな穴をあけて脂肪を抜き出します(経結膜法脱脂)。
この手術は皮膚に一切傷を付けませんし、表から見た腫れはすごく軽微なので大変受け易い手術です。
4.下まぶたの中~重度のたるみ
5.糸のリフト(アプトス、スレッド、フェザー、ロシアンリフト)
短時間に終わり皮膚に肉眼で分かる傷跡を残しません。もっともこのリフトは従来の切開するフェイスリフト程の劇的な効果は望めません。
6.ケーブルスーチャー
やはり切らなくて若返る手技には、限界や欠点もあります。しかし従来の切るフェイスリフトと併用には良いと思います。
7.日本美容外科学会での動向
8.フェイスリフト
9.剥離、吸引、SMAS筋膜、バッカルファット除去
皮下剥離は引っ張った時に皮膚と下の組織の位置関係が変わってくるので持続性を持たせるためには必須です。同時に脂肪吸引で下膨れのボリュームダウンを図ると効果的。SMAS筋膜を剥離するとRetaining Ligamentが見えますからこれも吊り上げると更に効果が持ちます。
バッカルファットが皮膜下に透けて見えれば適量取る方が顔下半分をスッキリさせます。
料金
表示金額は税抜き価格となっております。
手術項目 | 金額 | |
---|---|---|
フェイスリフト | 前額 | ¥600,000 |
頬部ミニ | ¥450,000 | |
頬部本格 | ¥800,000 | |
こめかみ | ¥450,000 | |
頚部 | ¥450,000 | |
頬部+頚部 | ¥1,000,000 | |
頬部脂肪吸引追加 | FL代+¥100,000 | |
頬部+下顎脂肪吸引 | FL代+¥150,000 | |
ケーブルスーチャーorアプトス | ¥250,000 | |
中顔面リフト+ケーブル | ¥450,000 |
よくあるご質問
医学コラム
治療の大別
照射系、注入系、通糸系、切るフェイスリフトの4つに大別されます。照射系はしわ・たるみに効果のあるものは主にRF(ラジオ波)であり、真皮レベルまで加温することでコラーゲンの活性化を促し肌にハリを出す。というものですが、ハッキリ言って目に見えるほどの効果は出ません。リフティングとは明らかに言い過ぎで、タイトニングが関の山です。
注入系はフィラーとして、コラーゲンやヒアルロン酸、(自家)脂肪注入が挙げられますが、コラーゲンやヒアルロン酸はしわまたは小さな陥凹、脂肪注入は鼻唇溝のような大きなしわや陥凹に用いられます。昔は液体シリコンを入れていたものですが、異物のため異物反応で「扇風機おばさん」のような醜形の被害が出ました。なお、平成18年頃より血小板注入注入療法PRP(リジェンACR)も出ておりますが、長期成績では満足度は高くないとの批評が聞かれます。キットはメーカーから安価で発売されており、医師はやる気になればすぐ開始できるのに行っている医師が一部に留まっているのが現状です。
通糸系は、アプトス・ワプトス、ケーブルスーチャー、シルエットリフトなどありますが、これも長期成績では満足度は高くないものです。この治療は最初ロシアンリフトとして高須先生が紹介したものですが、その高須先生ご自身が近年、結局は皮膚を切り取らなければダメだというような発言を繰り返されています。私は顔下1/3のボリュームダウンが重要と思っています。
切るフェイスリフトは、顔のしわ伸ばし、たるみ除去として昔から「吊り上げ」と呼ばれてきた手術です。昔は表面の皮だけを切り取って縫い縮めるだけで、医師によってはキメの流れを無視した切縫も多くかったようです。私は年輩の患者さんを顔を見ては、フェイスリフト特有のキツネ顔で勝手なところに傷が付けられていた人を数多く確認しました。しかし1976年にフランス人医師がSMAS(表在性筋膜)も吊り上げることを提唱し、それが世界中に普及してからは、自然で綺麗な仕上がりも増えました。歴史的には①皮膚を剥がさず皮膚切縫→②皮膚を剥がして切縫→③SMAS(ただ縫縮or切除し縫縮→④Retaining Ligament(SMAS下の靭帯の引き上げ…この④はこの数年提唱されていますが、評価が定まるのは、もうしばらく掛かりそうです。なおコメカミのフェイスリフトの場合、ここにSMASと呼べるものはありませんから同様なGALEA浅層を引っ張ります。
SMAS、GALEAなどの表在性筋膜様組織
SMASは頬の皮下、GALEA(帽状腱膜)はコメカミの皮下にある線維性の丈夫な膜で、皮膚だけ引っ張ったよりも、明らかに効果がでます。また皮膚だけ引っ張った場合に「能面」のようになっていくのに対して、SMASやGALAは表情筋に関与していますから自然な若返りが期待できます。
なおplatysma(広頸筋)はあご~首にかけて存在する薄くて広い筋肉で、二重あごや首のしわのリフトで吊り上げると同様に効果的です。また手術時、剥離を小さめにしてSMASはしっかり引っ張れば皮膚の切縫時に剥離部が僅かにできるので、このリフトはミニリフトとして腫れなくて効果もある手術として一定の価値のあるものとなっています。
ただ近年、Retaining Ligament(SMAS下の靭帯)の提唱の際は「SMASを引っ張ること」にどれだけの意味があるんでしょうか?というような事が学会でも言われ、私自身もSMASはシッカリ引き上げたミニリフトの人が2年も経てば随分効果が失われていることは何度も経験しています。
フェイスリフトの効果の持続は広く剥離して引っ張ること
SMAS、GALEA、platysma、Retaining Ligamentなどをいくら引っ張っても、その部位が伸びきってしまえば効果は失われます。しかし皮膚を広く剥がして引っ張れば皮膚がその下の皮下組織より上に行って癒着してしまい、これは何年経とうと位置が変わらず効果の持続性をもたらすのです。
頬のたるみ・二重あごで脂肪吸引
SMASをしっかり上げてもブルドッグのような頬のたるみの改善は不十分です。この場合、そこを脂肪吸引することは大変効果的です。ボリュームを減らすだけでなく吸引管が通ることによる剥離もできます。二重あごも脂肪吸引が効果的です。なお二重あごの場合は広頸筋(platysma)の引き上げがSMASの引き上げに代わるものとして行われます。
脂肪吸引だけでも頬のたるみの改善は出来る
まだフェイスリフト手術を行なうご年齢でなくても頬が弛んで来た場合、主にファイスラインの頬脂肪吸引だけをするのは選択肢の1つです。上の症例はそれで行ないました。美容外科医師の中には脂肪吸引を行なったら皮膚が余って肌のハリがなくなる&しわが出るからフェイスリフトとセットで行なうのが当然と言う者もおりますが、顔の脂肪吸引は表層脂肪吸引もするので、ある程度はハリが回復します。しかし大きな期待は出来ません。
元々の肌質から脂肪吸引だけでも大丈夫かどうか考えてやるものですが、目立たないまでも肌にハリが無くなるのは仕方はありません。
中顔面のリフト
昔からある耳前切開のリフトやコメカミリフトでは顔の側面から引っ張るために、顔の正面に引っ張る力が回り込もうとしても減衰してしまい、十分な効果が出ません。それでも何とか効果を出そうとコメカミリフトで思いっきり引っ張ると目尻が無理に引っ張られたキツネ目になります。ですから以前はなかなか良い方法がないと言われたものです。
しかし近年は、下瞼の睫毛の生え際ギリギリを切開して、下方に向けて剥離し、中顔面そのものを操作して、リフティングする術式の学会発表が散見されます。この方が直接的で効果がでるものです。具体的にはホウレイ線の上に乗った軟部組織を引き上げるために、その部にあるMaler Fatをケーブルスーチャーで引き上げ、固定は眼窩骨膜に行うというものです。当院でもこの発表をしましたし、他院でも2つのクリニックが同様な発表を行っています。
手術の弊害
【腫脹・皮下出血】これはある程度は避けられないものですが、術中の止血操作を出来るだけ丁寧にすること、術後は包帯等で、しっかり圧迫することで対策はできます。
しかし、やはり明らかな内出血斑は俗に言う「青タン」として出てしまうことはあり、この青紫の色は消失するのに2週間+α掛かるものです。。
【傷】顔の整形では一般に横切開の傷は後々非常に目立たなく治るが、縦切開の傷は、それなりに分かる傷になると言うものです。それは皮膚のキメの流れが顔は、だいたい横なので、縦の傷では馴染み難いからで、対応としては、まっすぐな縦の傷でなく、カーブを付ける、敢えて三角弁を作った傷にするなど切開の工夫は必要ですし、またできるだけ真皮縫合を密に行うことで、許せるほどの傷に落ち着くものです。
【歪み・波打ち】耳前に傷を寄せて縫合する際、縫い合わせる向こう側の切開線の方が長いので、縫合後の傷をよくよく見ると波打って歪んでいることは多いです。しかし軟部組織とは良くしたもので、3ヶ月を過ぎる頃には、この歪みや波打ちも上手く馴染んでしまうものです。
【壊死】滅多にない事ですが、非常に広範囲に剥離し、かなり強力な力で引っ張って縫った傷は、血行障害から皮膚壊死を起こすことがあります。この場合は傷がジクジクしてなかなか治らず。何日も軟膏塗布+テープもしくはハイドロコロイド貼付となりますが、皮膚移植などなく保存的(手術せずの意味)に治ることが殆どです。