女性器の整形
婦人科整形とは小陰唇縮小と膣縮小が代表的で小陰唇切除、膣内から肛門括約筋縫縮を主に行います。
他にクリトリス包茎治療、大陰唇縮小(大陰唇皮膚切除)や膣内ヒアルロン酸注入などもあります。
手術の解説
1.外性器の外観
小陰唇は成人女性では左右に引っ張れば無用に長く広げられる傾向にあります。また、小陰唇は先端が黒ずんでいるものの、基部は綺麗なピンク色をしているのが普通です。
2.切開のデザイン
図のように切開を行い、縫合時には皮下組織および真皮のレベルで中縫いを行います。外縫いしかしない医師もいるとは思いますが、外縫いの抜糸をする場合は後に万一傷が開いてしまう事の予防や傷の綺麗さに貢献しますから、中縫いする方が推奨されるものです。
また、抜糸せずに外縫いだけの場合は、中の組織を絞められませんから、傷の中で出血してかなり腫れる合併症がでることがあるのと、中縫いがない分、外の糸はすぐ溶けない糸を使いますので、1ヶ月も溶けない状態が続き、ピアスの穴と同じで糸が通っている穴が出来上がり、糸が溶けた後も穴が残り、そこに垢が詰まったり見栄えを悪くしたりします。
通常中縫いも外縫いも溶ける糸で行われることが多いものです。やはり外糸の抜糸のため通院して・・・というのは心理的に抵抗もありますから、それを配慮しての外糸は溶ける糸というクリニックが多いです。
3-a.中縫いとは?
この部位に限らず、外科系手技として傷を閉じる時には、図のような断面図で見て、表皮に近いところで縫合をする事は多いものです。
3-b.小陰唇での切開と中縫い
体を立てて、小陰唇を下に引っ張った時の小陰唇切除の断面図は、Ⅴ字型に切られたようにすべきであり、これで中縫いが容易になると伴に、小陰唇の先端が薄く(厚ぼったくなく)自然に見えます。
小陰唇切り取りの方法で簡便な手技として図のような方法もあります。ただ、これでは黒ずんだところが全部は取れないのと、三角弁の先端が血行不良のために壊死に陥るリスクがあります。
糸によるリフトの発表もしばしばありますが、効果の持続が短い事が挙げられています。
溶ける糸のハッピーリフトは溶ける分、効果は早めになくなり、最近出たシルエットリフトはコーンの引っ掛かりが強力なため初期の吊り上げは効果的ですが、コーンが溶けてからの詳細は不明ということです。ただアプトスよりは持ちが良いと言った意見もあります。
4.骨盤腔内の断面図と膣の縮小部位
膣の縮小は、膣全体を狭くするのではなく、膣の入り口からせいぜい半分近くまでを行います。
その方が相手にとって狭いところを通って広いところに達するので、吸い込まれたような良い感触を与えるものです。
5.膣縮小は粘膜と筋層をどう扱うか?
手術は粘膜と筋層の間で剥離し、筋層の表面側を左右から縫い寄せます。
6.解剖学的に見れば
余剰粘膜は縦にヒダを作ります。このヒダは余りに余剰な部分はカットした上で敢えて残します。残した方が粘膜ヒダのある、いわゆる名器となるのです。
粘膜下で剥離し、粘膜の下層に糸を引っ掛けて縫い寄せ、ヒダを作ります。
7.Gスホット部位の隆起形成
恥骨の裏の辺りに、Gスポットと呼ばれる性感帯があると言われます。その部位に架橋の密なヒアルロン酸、または真皮成分(他家組織としての真皮の粉が販売:米国FDA認可でアレルギー、拒絶反応、感染症のリスクは無いとの事)を粘膜下に注入します。
これでGスポットの部位の性感が高まると言われています。男性に対しても良いと言われます。
8.膣前庭部注入法による膣縮小術
膣口から5cm位までの間に、ヒアルロン酸(sub-Qなど)や脂肪の注入を全周性に行います。
ヒアルロン酸を使う場合は「膣縮小のプチ整形」ということもできるでしょう。但し効果は程々です。
料金
表示金額は税抜き価格となっております。
手術項目 | 金額 | |
---|---|---|
処女膜再生術 | ¥200,000 | |
小陰唇切除 | 通常 | ¥200,000 |
+クリトリス包茎 | ¥250,000 | |
膣縮小術(筋肉縫縮) | ¥450,000 | |
大陰唇 | 脂肪注入 | ¥300,000 |
切除(スソワキガ手術) | ¥300,000 |
よくあるご質問
医学コラム
女性器の仕組み
女性器は、女性生殖器の略で、内性器と外性器に大別されます。外性器は外陰部とも言われ、恥丘、大陰唇、小陰唇、バルトリン腺、クリトリス(陰核)等があります。外性器の主な機能は、膣口からの細菌など病原微生物の浸入を防ぐこと、性的に感じることです。
恥丘は皮下脂肪の多い恥骨上の部位で、思春期以降は陰毛が生え、皮脂腺からの分泌物が生じ、ワキガ体質の人はアポクリン腺も多く存在するため、この部の匂いを「すそワキガ」と呼びますが、フェロモンの一種とも言えます。
小陰唇
小陰唇とは英語でlabia minorと呼ばれ、日本でも「ラビア」とか「ラビアン」などと言われることがあります。小陰唇自体は女性器の外性器一部として、クリトリスから膣口の下までその両外側に存在するヒダ状の薄い皮です。皮膚とも粘膜ともつかない組織で発毛がありません。また、発生学的に男性の陰茎の包皮と同じです。
手術してみると小陰唇も陰茎包皮も中が同じであることに気付きます。小陰唇内側基部は徐々に粘膜に移行し、その表面は分泌物で常に湿っています。通常は、両側の小陰唇が外尿道口や膣口をカバーしています。しかし性的興奮で小陰唇の血流が増せば、小陰唇は開く形を取り、その時、膣から膣口には膣分泌液(バルトリン氏腺液・スキーン腺液)によって潤い、男性器の挿入をスムーズにするものです。
小陰唇の長さ・広さは個体差が大きく、長い人は幅5cm位ある場合があります。色は血管が多いため、暗目のピンク色をしています。
大陰唇
大陰唇とは女性の女性器の外性器(外陰部)の、軟部(主に脂肪)組織の多い一対のヒダで、小陰唇と伴に内側の外尿道口と膣口を守っています。大陰唇の中の縦の溝を陰裂と呼び、大陰唇内側に小陰唇があります。両側の大陰唇が前方で癒合するところは前陰唇交連、後方で癒合するところは後陰唇交連との呼称です。
大陰唇は体幹・四肢と同じような皮膚で被われ。皮膚は厚く、うろこ状の事もあります。 大陰唇は、発生学的には男性の「陰嚢」と同じで、陰嚢の中央の縫線は、両側の大陰唇が癒着した跡です。大陰唇は汗腺と、潤滑分泌物を産出する皮脂腺があり、思春期以降、大陰唇の外側には陰嚢同様に陰毛が生じます。