東京医大入試:女子と多浪に加点無し

読売は本日になって報道の修正をしていますが、私が前ブログで、「女子や再受験者の30歳以上は合格し難くするケースが多い実態があります(本題とずれますが4浪以上は最初から不合格も)。また現役には加点」と似た報道になっています。東京医大入試

昨日までの追従報道では、性差別と履き違えた報道が多かっただけに、ことの本質を考えて欲しいです。
要は、若い医師の働く環境がブラック企業同様で、毎晩遅くまで働き、しばしば36時間勤務。ロクに休みもない。無償労働も相当強いられる。これを何年も続ける・・・こんな非人間的生き方に耐えきれる人を求めているからです。

週80~100時間も働かなくてはならないなら医師の数を倍に増やしたらという提案には、まず医学部増設、医師養成に莫大な金も掛かります。税金の負担が増えます。そして医学部を増設しても入学者が1人前になるのに十数年かかるので速効性はなく、むしろ医学部増設で学生の教育に回る医師が増える分は医師不足なります。
それと週80時間働いてきた医師と40時間働いてきた医師には歴然とした腕の差があり、患者さんは経験豊富な医師にかかりたくある中で、週40時間労働の医師ばかりでは困るのです。
後は行政やその財源の問題です。子育て医師への託児所の問題は病院の中だけで知恵を巡らせてと言っても限界があり、産休・育休でその医師が休んでも代理が来るわけでなく、現場の他の医師が駆けずり回って補っているのが現状です。

今回の分かって来た東京医大の入試での不公平は、理由がある訳で、一般の人々も医療がギリギリで支えられている状況を分かってもらえればと思います。

(下記記事をご紹介させて頂きます。クリックすれば拡大します)。東京医大入試