Vライン形成(下顎骨削り、咬筋切除、バッカルファット切除)
輪郭がVラインになるのを希望され、大きな変化も望まれたので、下顎骨削り、咬筋切除、バッカルファット切除としました。
下顎骨削りは顎の長さは変えなかったものの顎の横から下顎骨下縁をエラの角までスティック状に切り上げ、下顎骨外板をオトガイ神経の近くまで骨髄が露出するまで削っています。
さて小顔手術のリスクで良く言われるのはタルミですが、20代なら問題ないレベルまで回復するものです。この症例写真は術後3カ月なので後々の方が肌のハリが出る見込みです。
別のリスクは顎付近のオトガイ筋群を骨膜から剥離し骨削りをした場合、軟骨部組織を十分前に引き出して骨に括りつけておかないと組織が後退して、二重顎が目立ったり口が閉じ難くなったりします。他院修正でこの愁訴の人が来たこともありますが、一度口が閉じ難くなってしまっていると再手術が難しいです。やはり最初からキチンとオトガイ筋群対策をやっておくべきです。
また別のリスクですが、知覚神経麻痺です。骨の中のオトガイ神経が被っている下歯槽神経管のスレスレを狙って削るものですが、この損傷のリスクはあります。しかし神経を切断しない限り、一過性の麻痺があってもかなり、もしくは完全に回復して行きます。