東京医大が入試のことで争う姿勢 / 世界一の女性脳外科医


今まで入試のことでは平謝りの一辺倒だった東京医大が、消費者特例法での裁判に争う姿勢をみせたのを興味深く思います。

大学の側は「消費者特例法の要件を満たしていない」との理由だそうですが、そもそも私立大学ですから国立大学と違って私学の自主性は在っても良い筈です。
入試において東京医大が開き直って「週80時間(以上)の労働を40年間続けて行きそうな学生に加点しました。それは大学病院の経営にブラスのみならず、患者さんにとってもプラスなことです。」と本音を公言すれば良いところ、労基法違反とか憲法違反になるので謝ってばかりだったと思います。

国公立も含め医学部が女子や高齢受験者を差別している傾向ですが、2日前に記事にあった女性脳外科医の加藤庸子先生みたいになってくれるなら是非とも入学して欲しいところです。しかしこれは入試の段階で分からないのです。

加藤先生は私が藤田医大在学中は脳外科の医局員だったので学内で何度かお目に掛かっています。お話したことはないのですが、弟先生が形成外科医ですので、弟先生と何度かお話をした関係で姉先生が記憶に残っている次第です。
加藤先生は愛知医大卒ですから、当時なら偏差値50くらいで入れたと思います。
偏差値50とは進学校の学生なら3カ月~半年ほど英数理に絞って過去問対策勉強をすれば、多くが合格できる程度です。しかし入るは易し出るは難しで、大量留年・国試合格率80~90%でしたから6年間での真の国家試験合格率は厳しいものがありました。
加藤先生も難関を突破し40年ほど過重労働を続けて来て今に至るのでしょうが、記事の末尾に書いてありましたが、『独身』なのです。