徳洲会の選挙違反:医療改革の大義の為
ニュースなどで「医療の原点を忘れた」「潤沢な資金で選挙運動」等と評されるのは、私からすれば『違います。』
徳洲会が「生命だけは平等だ」の理念で、農村・離島・僻地にも採算が取れないと分かっていながら病院を建て、赤字は都会に建てた病院の黒字を回して維持する姿勢を今も続けているのは尊く清廉です。また夜間の救急車受け入れを断らないのも一貫しています。
また徳洲会は儲かっているのでなく、お金を借りては病院を建てて、返済しつつも又お金を借りて次の病院を建てるのを繰り返しているのであって、上手にお金を回しているだけです。だから徳田虎雄先生は億万長者ではなく借金王です。
過去、選挙の度に大阪国税局の税務調査を受け、病院から選挙資金を出していたことが問題になっても、徳田先生は調査官に「政治は医療改革を実現するための手段だ。選挙に勝たなくては病院を造れないのだから、選挙資金は医療改革の経費だ」と強引な主張をされていますが、国税局は私的蓄財がないため刑事告発は止めています。
大義の為なら、公選法を犯してでも成す。・・・この姿勢をどう受けとめるかですが、私は昔、マルクーゼの書評で暴力革命肯定論を読んで感銘を受けました。34年も前なので具体的な文章としては思い出せません。しかし「法律体系は現体制を維持すべく造られているのであり、先の体制に行く為に、抑圧された集団は法律を破って進んで良い。結果が善であれば法律もまた変わる。」と書けばマルクーゼ的になると思います。