タレ目形成(グラマラスライン形成)は皮膚切開するか否か
26日から本日までは手術が定時枠に納まらず、朝8:30~開始したり、夜通して明け方4:30に終了したりとブログを書く暇もありませんでした。美容外科医師なら同じ状況だった先生も多いと思います。
さて、3日前もやりましたし、この5年位を振りかえれば「多い手術な。」と思う手術にタレ目形成があります。元々は「浜崎あゆみのタヌキ目」とか言われて10年余り前から時々行っていましたが、たぶんですが、近年は小悪魔agehaの雑誌の影響は大きいと思います。あの雑誌に載っているモデルの人は皆が幅広平行二重で下瞼の目尻側が下がっているか、下がっている様に見せかける付け睫毛をしています。
確かにキツネ目で小さい目の感じの人がこの手術を受ければ感激して頂いています。目が大きくなるだけでなく、優しい目、甘い目、チャーミング。と言った感じになります。魅力的になるという意味でこの手術名をグラマラスライン形成と呼ぶ医院もあります。
術式ですが瞼の裏に近いところにある瞼板筋または下制筋と呼ばれる組織を縫い縮めるものですが、裏だけの手術法ですと二重の埋没法のようなもので後戻りもあり、また効果が出ている時は瞼板筋が奥にあるために縫い縮めれば睫毛が眼球側に引き寄せられる内反の状態になります。ですから同時に皮膚切除をする事で内反にさせず、睫毛の生え際を見せて華のある目にする方がより良いものです。
この場合に懸念する傷ですが、睫毛の生え際ギリギリの切開ですと凄く綺麗に治ります。皮膚切開の中では部位的に一番綺麗に治ると言って過言ではありません。ですから私は「女は嫁に行くまで見えるところに傷を付けるべきでない(のが原則)」と言っているものの、この部位は実は未婚の女性にもどんどん皮膚切開しています。後々検診時に見ても傷は殆ど分からない位に落ちつくものです。