大量脂肪吸引
本日腹部の脂肪吸引をしましたが、写真の通り、吸引量約5 リットルでしたから、日本においては大量脂肪吸引の部類に入るかと思います。もっとも欧米では10 リットル超えるのが「Mega Liposuction」として大量脂肪吸引の定義となります。尤も吸引された橙色の部分は血液が混じっています、だから本来黄色い脂肪が血液の赤で橙色になっていますし、吸引前に入れたTumescent液が多く浸潤していますから、実際のところ橙色部分の純脂肪は70%以下でしょう。
さて日本では長らく吸引量に関して医師の間に間違った考えが横行し、「1.5 リットル以上の吸引は危険」などと言ってきた学会の重鎮もいますし、今もそう思っている美容外科医師がいます。
この写真の患者さんは、もう、歩いたりジュースを飲んだりしてお元気に会話もされますので、ついでに写真使用を快諾してもらいました。脂肪吸引を「危険!」と言ってる医師ならば左記の写真を見て「脂肪の下に結構な血液があるじゃないですか!」と言って来るかも知れません。しかし実際のところはほとんど生理食塩水で血液含有量は3%前後です。私は以前5回ほど、ビンの下の赤い水を三菱化学BCLの検査センターに出して血液含有量を調べています。割と赤く見えるのは、丁度コップの水に赤インクを3滴垂らしても真っ赤に見えるのと同じです。