小切開(部分切開) ⑨(どうして小切開二重が普及しないのか?)
二重といえば昭和60年までは全切開かビーズ法(切らずにビーズ付き糸を通すだけ)で、全切開の方が二重といえば主流でした。そして昭和60年以降は埋没法が爆発的に普及しました。
高須克弥先生が埋没法の事を「クイック整形」と名づけて、平成元年頃にその名の通りの著書「クイック整形」を出した時は、衝撃的でこれが日本の美容整形人口を急に増やすのに貢献したのは確かです。私はこの頃、福岡は天神で毎週勤務し埋没法ばかりやっており、「クイック整形」を上手いネーミングだと笑劇的に受け取ったものです。あの頃は日本は世界一バブリーな国で20歳位の女の子でも20万円で埋没法の2点留めを受けていました(当時の埋没法の底値は15万円位)。
二重といえば全切開が主流だったのに急に埋没法が主流になってしまった。この逆の経緯が「小切開」を美容外科医師に考察する段階を踏ませなかった理由かと思っています。(続く)