美容整形はパラドックス・クリエイティブ
岡本太郎は「芸術は爆発だ!」と、よく言ったものでしたが、著書「今日の芸術」の中で、「芸術は心地良くあってはいけない。」「パラドックスを内在しているのが芸術の有るべき姿。」「見る者を強く惹きつけるのが真の芸術」等と確か書いてあったはずです。そして美容外科と言うより美容整形という言葉の持つ響きには、昔から『綺麗に成りたいから整形も考えるけど、何か嫌ったらしい。』『興味深く魅かれるものがあるけど、何か不快感。』等というのがありました。だから美容整形には岡本太郎の芸術論に通じるものがあるのではないか・・・と私は学生の頃から思っていました。
「嫌ったらしく不快感があるなら、整形までして綺麗にならずに“ブス”のまま生きれば良いじゃないですか!」と言うなら「!!“ブス”で生ていくなら死んだ方がマシ!」と若い女性なら答えそうです。ついでに『死んだ方がマシだから整形を嫌がる方の私は死んで、残った私は整形して綺麗に生きて行く。』『お父さんお母さんゴメンネ。』・・・美容整形をやりたいと思う心とやりたくないと思う心が個人の中で同居するから、整形する前に悩み、整形した後も悩む。そしてそれが吹っ切れた時に、新しい意識が生まれている。だから私は美容整形はパラドックス・クリエイティブだと言ってきたのです。(尤も、これは私が学生~研修医の頃に考えていたことで、今の若い人と話すとパラドックスを内在という意識は希薄に観えます。)