ミニリフトは駄目、効果ない(剥がさない、脂肪吸引もしないのは)

今週、ミニリフトよりは切開線の長く、SMAS筋膜牽引、頬・二重顎の脂肪吸引を伴うリフトを全力で行いましたので、前から思っていることを書きます。

ミニリフトとは「切開線が短く、剥離は少しで、OP後の帰宅時は圧迫包帯など不要」というのが大方の解釈と思います。
私も勤務医の時は、経営者側の意向には逆らえませんでしたから、ミニリフトを結構な人数行いましたが、抜糸の時は皆喜んでくれてたものです。
その抜糸の時に耳前の皮膚を触ると結構な緊張があります。
しかし術後3ヶ月を過ぎて組織が軟化してきますと、耳前の皮膚の緊張感も低下し、術後半年経った頃にお会いすれば、術前写真と比較しますと、殆ど戻ったように見えます。
これはミニリフト単独では耳前のアザでも切り取ったのと同じだからです。つまり殆ど剥がさなくて引っ張るだけでは頬の下半分の皮膚と筋肉の位置関係は変わらないからです。

しかし手術中に剥離して引っ張っていれば皮膚と筋肉の位置関係が変わり、半年以上経ってもその効果がそれなりに続きます。また脂肪吸引してボリュームダウンさせれば当然ですが、その後に何年なっても、その部分の小顔効果が続きます。たるみの程度の軽い人はミニリフトと脂肪吸引の組み合わせでも良いと思います
ですから私は殆ど一般的な語彙でのミニリフト単独は行いません。
しかし例えば、1ヶ月後の娘の結婚式の時だけ若く見えれば良いんです。そして手術後に包帯など巻かずに傷にテープだけ貼るダウンタイムが殆どないのが希望です。という人がくればミニリフトでも良いと思います。
これはなら糸のリフトのようなものです(糸のリフト単独では効果は半年以内に無くなります)。

(下記はまた余談です。字が小さい時は文字画像をクリックして下さい。)