頬脂肪吸引の術後に気をつけることや合併症
本日ご紹介の患者さんは30代前半の頬脂肪吸引を受けた人です。フェイスリフトは行っていません。
患者さんの満足度は高く、耳たぶの付け根の後ろから細い吸引管を入れるので、肉眼で見ても傷は分からないレベルです。
一般に頬脂肪吸引は、術後包帯などのバンテージで圧迫を続ける必要があります。1週間くらいは出来るだけ長時間続けるべきです。
その後も可能なら夜間・就寝時には圧迫を続けた方が更に良いです。
圧迫の意味は最初の頃は内出血防止、皮下脂肪層の削られた部分の圧着ですが、1週間過ぎても圧迫を行うのは残った脂肪は吸い出すまで行かなくても擦られて傷ついているもので、ここに圧が加わると、その脂肪は拘縮して小さくなるので、吸引した脂肪の量以上に効果を出すことが出来ます。
特段、合併症と言えるようなものは出難いのですが、手術ですから術後の腫れで1週間ほどは知人には会い難いです。
また圧迫をきちんとすれば大して皮下出血はないですが、一過性に皮膚が黄色くらいにはなりますし、ところどころに薄紫色が皮下出血斑として出ることもあります。この場合の色は消えるのに2週間、万一薄紫でなくはっきり紫色の出血斑が出れば3週間ほど掛かります。
術後1ヶ月も経てば見た目には本人の満足度は得られていますが、皮膚感覚が鈍いとか皮下が硬いとか皮膚が乾燥気味とか本人ならではの、まだ気になることがあります。そういうのがほぼ解消するのが術後3カ月くらいです。
ただ細かく言えば、見た目にもほぼ完成するのは半年過ぎというところです。
上記の患者さんの術後写真は7カ月くらいしてのものです(画像クリックで拡大)。