目頭切開(三日月法)の陥凹に脂肪注入
私は行わない術式ですが、目頭の内側の皮膚を三日月型で切って縫う術式があります。三日月法とも言います。
この術式が目頭の縁から離れ鼻根部寄りで行われると傷として分かり易いですし、緊張が掛かってる傷の瘢痕部分が延びて陥凹となってしまっている人がいます。
このような人とのカウンセリングでは、私は凹みを持ち上げるために脂肪注入を奨めるのですが、先日の患者さんとの話しでは、元々の担当医師はもう一度切って縫うが中縫いを前以上にしっかりすると言い、セカンドオピニオンの医師は頑張って再手術しても似た感じになってしまいがちだから、フラクショナルレーザーを奨めると言ったそうです。
それに対して私はフラクショナルレーザーを行うにしても脂肪注入で明らかな凹みを持ち上げて、高さの差が殆ど無くなってからフラクショナルレーザーの方が良いんじゃないですか?と説明しました。
この件では過去に、ある医師が目頭の傷の部分にメスを入れ周辺の眼輪筋を弁状に動かし3枚重ねにして陥凹部の皮膚の下に敷くという術式で受けた患者さんを見ましたが、最初良いか!?と見えた時期がありましたが、後々はやはり前と同じ様な感じで凹んでしまったのを確認しています。
治療手段は色々あるわけですが、私は美容整形の術後陥凹にはメスを使って云々より、脂肪注入orヒアルロン酸のようなフィラーの注入をfirst choiceと考えます。
話は変わりますが、本日、昔、徳洲会の病院で一緒に働いた医師と会う機会がありました。整形外科の講習会で会って以来約20年ぶりになります。
聞けば今は都内屈指の総合病院の整形外科部長として常勤医師6人、非常勤医師14名の中でトップとして活躍しているそうです。勤務医を極めるのも又素晴らしいと思いました。