広告業者が美容クリニックのHPの文章を勝手に書いている
広告業界は苦境が続く中でネット広告だけは伸びているそうです。ですから紙媒体の広告よりネット広告に力を入れていますが、皆同じ土俵ですから、安値や特色を出して勝負をかけて来ています。
当院に来院される業者さんたち複数に聞きますと、「美容外科・美容皮膚科に特化してやらないと、より突っ込んだサービスが出来なんです。」と言います。だから「ウチのクライアント様の80%は美容外科・美容皮膚科・エステ関係です。」などとも聞きます。
さらに私が「広告業の人なのに、どうしてそんなに医学専門用語がスラスラ出るんですか?」と聞きますと「勉強もしていますが、提携しているクリニック様にお願いして何度も美容外科の手術の立ち会いもさせてもらっています。」などと言います。また「先生方もお忙しいでしょうから、各クリニック様のホームページの文章の更新・頁の追加など、任せてもらってこちらで(≒勝手に)やらせてもらっています。そうでないと勝てるホームページを維持できないです。」だそうです。
木村:「医者にチェックはさせてますか?」
業者:「更新の際にご報告することもあります。」
木村:「報告しても任せっきりで、医者は見てないんじゃないですか?診療後の夜にHPのチェックをマメにする先生は少ないと思いますが。」
業者:「・・・・・。」
・・・業者丸投げパターンの美容外科のホームページってカッコ良いし見栄えもしますが、文章を読んでいて、「ちょっと、それは医療の現場が本当に分かっている人間の書く言葉じゃないな。」というのもあります。患者さんの大半は広告業の人の作文とまでは思ってないのでしょうが、妙に、きらびやかなホームページは、それが多いと思います。