極めて洗練された絵を描くような・・・
江口寿史氏は現在は漫画家というよりイラストレーター的存在なのですが、嘗ては少年ジャンプの第6回愛読者賞受賞や「ストップ!!ひばりくん!」の大ヒットとTV化、第38回文藝春秋漫画賞受賞と、漫画家として優れた資質を持っていると思います。しかし私が高校生の頃から連載していた「すすめ!!パイレーツ」あたりでは、まだ絵のレベルは単に上手いかな?のレベルでしたから週刊連載を続けて行けましたが、私が医大に行った20才の時からの「ストップ!!ひばりくん!」あたりになると描くのに時間の掛りそうな「確立された極めて洗練された絵」も描くようになり、また「ストーリー(案)」にも詰まりだし、休載休載のあげく連載打ち切りで未完となったのを学生の頃に見ては感慨深く思いました。
江口氏は量産タイプの漫画家を続けられません。『1枚の女性の絵を極めるのが江口寿史流』なのです。実は私は浪人中に漫画を描いて投稿するうちに、このあたりの自分の未来像を予測できました。だから気を取り直して医学部に行った後、美容外科でそれをやる。と漠然と思っていましたし、医学部6年+卒後美容クリニック通い4年の計10年で、やっぱりそうなのだと決意したのが30才の時でした(続く)。