二重が埋没法で出来そうなら、やはり切開法はしない
昨日のカウンセリングで、「またか!」と思いました。
当院に来る前に某美容外科の先生にカウンセリングを受け、「埋没法は絶対にラインが取れるから全切開にしましょう。」と言われたというのです。
この人の場合、つけ睫毛を付ければ二重のラインが出来、二重専用のブジー(針金)で瞼を触れれば簡単に二重になり、ブジーを離してもラインが崩れないので、私から言わせれば埋没法の適応と言えます。
私は今まで20年余り埋没法のラインが取れていないとお聞きした患者さんを複数知っていますから、つけ睫毛を付ければ二重が出来る様な、あとちょっとのキッカケで二重が出来そうな人に全切開を行うのは如何なものか?と思います。
全切開は腫れが長引く、しばらく整形っぽい、傷は一生残る。その辺をよく理解した上で、全切開しか目的を達成しそうにない場合に行うものと思います。
また医師が全切開の傷に対して「後々は殆ど目立たないから大丈夫。」という場合がありますが、それを患者さんに『消えたも同然になる。』とは思わない様にと私はいつも強調しています。
全切開の傷も確かに後々は目立たなくなる。しかし、スッピンで至近距離から見れば白っぽい傷として何年経っても分かります。独身の場合これはイタイものです。私はそういう思考をします。だから結婚後に彼氏に寝顔を覗かれる等した時にバレると思った方がよい。とも話しています。だから手術を行う際、埋没法>小切開(部分切開)>全切開の順で考え、埋没法で済みそうなら埋没法を勧め、確かに数年以上後のラインの保証が出来ないとしても美容外科手術とは選択に迷うような場合はダメージの少ない手術を選ぶべきと話しています。昨日もそう言いました。