藤田医大の入試情報(一科目でも満点なら医学部合格圏)
今は大学入試発表の時期ですので、誰も活字として公表はしなかったであろうことを書きます。尤も私の医学部受験時の昔話です。
私は2浪目の11月、また投稿が入選できませんでしたので、もう漫画家になるのは諦めて、やはり医者になろうか(祖父・父・兄・親戚・のちに弟も医学部入学)と思ったし、父も「医学部を受けろよ。」と言ってくれたのですが、この時点で試験で高得点が取れるのは「倫理社会」(今で言う「倫理」+「現代社会」)だけでした。2浪時ノー勉とは順大の天野先生の若き日と重ねてしまいます。
それで入寮していた福岡の予備校の先生から「医学部合格は3浪しないと無理。」と鼻で笑われました。しかし冬の最後の模試で「化学」が「倫理社会」に次ぐ高得点を取ったのに驚かれ、本気で2浪で合格するために、どの医学部を受験すべきか、ご指導してくれるようになりました。
「倫理社会」は高校1年の6月~哲学と社会学と西洋史の本ばかり読んできたので超難問でも何とか成りましたし「世界史」も西洋史の部分だけはよく点が取れていましたが、元々受験を意識した読書ではありませんでした。
「化学」は中学の時に理科と数学に夢中で、特に化学は中学生用のチャート式(数研出版の参考書)では飽き足らず、高校生用を買って読んでは、演習問題が解けた時に無邪気に喜んでいる日々を過ごして来ましたので、4年半ぶりに真剣に読み直せば学力が復活したのです。純真無垢でオタクな中学生だった頃の自分に助けられた感じです。
医学部受験の傾向と対策は、よく言われる女子や多浪生を入り難くしているか否か、英・数・理科2科目の配点での理科の配点は合計200点なのか100点なのか、英語が得意じゃないと合格し難いか否かとか色々です。
年明けの1月、予備校の先生から「変な噂の医学部がある。『一科目でも満点取れば合格圏 ?』ってね。受からないと言われた受験生が合格になっている例があるけど、何か1つ超得意科目を持っていたというのだ。」
その医学部は「名古屋保健衛生大学医学部」と聞きましたが、私は名前しか知らない大学でした。予備校の先生は「噂が本当なら君は化学に磨きを掛ければ合格できるかもしれない。」と言われました。
机にへばり付いているのは漫画描きで慣れていましたから、一日16時間は勉強を続けました。
そして幾つも医学部受験をし、どの大学でも化学だけは手応えを感じ高得点が取れたはずです。小論文は苦しい高校時代に探究した哲学と社会学の勉強の反映で失点は少なかったと思います。
そして3月、私は他の医学部はダメでしたが、名古屋保健衛生大学医学部だけは合格しました。それも補欠じゃなく正規合格だったのには自分自身が驚きました。『きっと噂は本当で、化学で満点を取ったんだ。』そう思いました。
入学後、医学部のクラスメイトは大分上野丘高校の時と比べて、ユニークというか個性的な人が多いなと私は感じ、それを呟きました。それを聞いた東海地区出身の苦しい浪人生活を経て入学したという年上の同級生が「そりゃあ、ここは成績がピーキーな奴でも合格できるからな。」と言ったのです! この時、『一科目でも満点取れば合格圏 』がより確信に近づきました。
創始者の藤田学長(のちに「総長」と称されます)は生化学の研究者でした。専門分野を極められる人材を求められたのか、“一芸に秀でる者は多芸に通ず”を入試に取り入れられたのか。
あれから長い年月が経ち、創始者一族は皆去り、大学名も藤田医科大学に改名しましたので、入試の選抜方法も変わっているのではないかと思いますが、恐らく真実かと思える事実を活字にさせて頂きました。
【追記:Googleのクローラーが回って来た後、この頁のアクセス数は高いですね。入学後のことを次ブログに綴ります。】