某氏:証拠保全に来ても受任してもらえず、斡旋でも取下げに終わる。
実は一昨年、当院で額の整形治療を受けた男性が弁護士に証拠保全を委任したそうで、ある日突然、裁判所の人たちとその代理人弁護士が現れました。
私は、「どうぞどうぞ。」と証拠保全して頂きましたが、PCのデータは突然のだったので揃える間もなく、そっちは後日、再度証拠保全に来て頂いたものです。
その時、弁護士と話すと、「証拠保全した資料と委任者側のものを精査した上で、提訴となるかも知れません。」と言われたので、私は「はい、その節はヨロシク。」と答えておきました。弁護士は礼儀正しく知的な感じで、これぞ弁護士というオーラが出ていました。
しかしそれから半年以上経っても何も無いので、添付の名刺の弁護士に電話を架けました。すると、
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木村:証拠保全に来て頂いたのに何の音沙汰もないですが、どうしました?
弁護士:訴訟の受任は断りました。
木村:ほう。過失と因果関係が立証できそうにない。ということですか?
弁護士:そういうこともあります。
木村:しかし委任者がそれでも提訴したいとなれば、受任する弁護士の先生もいる昨今ですが。
弁護士:信頼感関係を築けないとみたから、お断りしたのです。この辺で失礼します。
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後述の鼻の男性に通じる面もありますが、こちらの弁護士はマトモでした。
それから、しばらくして別の弁護士から書面が届いたのですが、程なくて又、書面が届きました。
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■申立人から取下書が提出された。
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・・・まあ、こんなものです。診療の経過は、種々の要素が絡み合い、例えば2、3の画像など挙げて医療機関側が悪い様に意図する輩に踊らされてネット上でシュプレヒコールを上げさせるような事は、往々にして間違っています。
以前の鼻で勇んで提訴した男性は本訴で敗訴、反訴で今、金利合わせて379万円の支払いの債務を負ってしまっています。