鼻尖縮小+軟骨、鼻プロテ:I、鼻翼縮小

本日ご紹介のモニターの人は、鼻を小じんまり形良くされた方です。
普通の女性の感性として、鼻は形は良いけど目立たない方が良いもので、正面から見て適度に小さく、横から見て高すぎず低すぎず、バランス的に絶妙なものを求められます(画像をクリックで拡大)。


この人は、正面から見て適度に小さくするために鼻尖縮小・鼻翼縮小。横から見て高すぎず低すぎずに鼻先軟骨移植+鼻背部I型シリコンプロテーゼを行っています。

整形した感じに見えない自然な感じに仕上がったと思います。
手術のリスクですが、下記が挙げられるものです。

@鼻尖縮小:リスク以前に技量がないと何も変わらない結果になりがちです。皮下で軟部切除・軟骨縫合・軟骨部分切除を行うのですが、鼻孔内切開だけでこれを行うのは視野が狭いだけに難しいです。視野を確保するためにオープン法とすれば鼻柱部の縦方向の小動脈を切断するので鼻尖部の血流が悪くなり、同部の皮下組織(主に脂肪)を十分削れば血流障害からの皮膚萎縮や壊死を招くので、その切除が不十分になり満点の結果が得られません。60点スレスレ合格を狙う様なものです。

@鼻先軟骨移植:モニターの人のように元々の高さがあれば鼻の中の切除軟骨を使い、耳介軟骨を使わなくても出来ます。そして移植軟骨の上に軟部を被せるのが上級手術です。軟骨だけで突き上げると後々皮膚が薄くなって軟骨が透けて見えて来ることがあるからです。

@鼻翼縮小:いかに正しいデザインをするかに掛かっています。難しいのは4mm幅で切除したら4mm変わるのでなく、残った組織が伸びるので切除幅の割には効果が小さめになることです。この辺は担当医の経験と勘が大きく左右します。

@プロテーゼ:絶対に骨膜の下に入れないと駄目です。グラつきますし、期間をかけて位置もずれます。またメス刃でシリコンを削り込みして行くのですが、工芸細工的ですね。ここでもセンスが要求されます。