失速は「排除」の“失言”が主原因ではない

ニュースを読んでいると、小池氏が、フリージャーナリストの横田一氏という過去にも何度も小池氏を苛つかせる質問をする人から問われて、つい「排除します。」と言ってしまったから、それで急に風向きが変わった。・・・この様な報道ばかりですが、それは言い過ぎと思います。

そうではなくて、「踏み絵」で参加者が減ったことと、マスコミから見て新たな“右派勢力”の誕生というのが明らかになったからです。それで自民の補完勢力と観た朝日や毎日系がやたら叩いて効果が出てるのです。

その際、一般読者に小池氏や希望の党に反感を持ってもらうため、「排除します。」と傲慢に発言したとか、『排除の理論』を振りかざしたという表現をしている訳です(昨日書いたゲッベルス的な世論操作の妙です)。

それと小池氏が国政に「出るぞ、出るぞ。」と出馬を予想する識者や、それを願う民進合流者の期待を裏切り、小池氏は先を見据えて出馬せず都知事で居続けるのが10日にハッキリしたので、更なる失速になったのです。

さて、現在の希望の情勢に絡めて、前原氏が述べているのに私は概ね賛成です。
安全保障政策で逆の立場の政党が政権交代を繰り返す2大政党制なんて有り得ない話です。外国から相手にされなくなります。

もし希望が民進全員を受け入れ、野党共闘で選挙区をすみ分け、小池氏は出馬し「国民ファースト、安倍政権打倒!」だけを唱えていれば結構な善戦だったでしょう。しかし国民は政治意識的にB層ばかりじゃないですから、安倍政権は倒れても政権交代までは至らず、小池氏は選挙後は大勢の民進出身議員の中で実権を失ったお飾りになってしまったと思えます。

尚、昨今の報道で、立憲民主に関して朝日や毎日系は好意的に論えて、本来は民進左派支持者や共産・社民支持者の中で票が動く程度しか期待できない中、浮動票が流れるよう仕掛けているように観えます。