芸術と革命(左翼でなく自己超克と邂逅)
ワーグナー(ヴァグナー)のこの本の題名には惹かれるものがあります。本日は脂肪吸引、二重埋没法、目頭手術、鼻中隔延長(耳介軟骨)の手術でしたが、音楽の旋律のような高ぶりを覚え、シュンシュンと軽快な手首の動きの後は、コンマ何ミリ単位の精緻な手術、次は軟骨・軟部を使った造形美学で、皆良い結果を出せましたから19時に診療が終わった後は悦に入りました。
“美容外科は芸術運動”と私は唱えていますが、その先には革命があります(美容整形は精神外科)。
私はワーグナーを知る前にニーチェを理解しようと努力はして来ましたから、ワグネリアンになれないのですが、ワーグナーの音楽は確かに大音響で聞いた時、心を揺さぶるものを覚えます。
私は医学以外では近代中欧史の研究を高校の時から続けてきましたので、いつしかワーグナーを聞いた時、国家社会主義の美学(魔力)に触れる事が出来ると大分前に気付きました。
ドイツが1933~45年、通常なら成し得ない目の眩む様な国家の復権と拡大を強迫的に進めていった事にはワーグナーの芸術を国家として具現化する如くであったと直観します。ゲルマン崇拝と反ユダヤ主義、偉大で英雄的そして激情的、精神の高揚と陶酔、荘厳さと言ったところでしょう。結果的には『悲劇の誕生』となってしまいましたが。
私は識者からこの意見が的外れとは絶対言わない確信はありますが、ただどんな歴史書にもそこまで活字にしませんね。恣意的ですしワグネリアンから批判が来るからでしょう。