休診日に学会に参加
本日は整形外科の研究会に出ました。「運動器再建/イリザロフ法研究会」というもので、ほぼ毎年参加しています。
この研究会の良いところは「発表6分、質疑応答14分」というデスカッションの時間が豊富な事です。画像の様に参加者に治療法の提案を促したりもしています。今回は私もフロアーから、「この症例では膝上からでもキュンチャー横止めを入れて早期に下肢の運動を行う方が拘縮回避に良い・・・。」とNailerとしての立場で発言すれば、座長から、それも又一法と同意を得ました。ただその演題では最長老の「山野(元大阪市立大整形外科教授:ips細胞の山中教授の恩師)先生が行うイリザロフ法ならばローリスク・ハイリターンで良いかと思います。」と締め括られました。
研究会は下肢外傷の再建の話ばかりですが、元々私は整形外科ではこの分野で第一線に居たと思っていますから、今持って演題を聞いても殆ど理解できます。ですから休憩時間に研究会の幹事の先生に「この10年で次元が違うくらいに進んだ分野は無いんじゃないでしょうか?」と尋ねれば、「進んだのは関節近傍の骨切りの探求とTSFの導入くらいかな。」とお聞きし、私はやはり「そうか。」と思いました。TSF(テーラースペシャルフレーム)は私は概念しか知りません。そう思ったら昼のラウンドテーブルの食事の際に、先に座ってカレーを食べていた私の隣にTSFの第一人者の金沢大整形の教授が座られて同じくカレーを食べられたりしました。
この研究会で取りあげられる軟部組織の取り扱い、骨切り・骨形成、感染症・拘縮への治療法など、まあ今の私の美容外科診療にも役に立つと思っています。