母校、藤田保健衛生大学の新病院建設に向けて
私は藤田保健衛生大学を卒業して以来、この母校と無縁でしたが、今もって深い思い入れがあります。
34年前の入学時に偶然ですが教養課程の指導教授となって頂いた能戸先生は最大の恩師です。先生は教授として招聘前は朝日新聞社の論説委員で政治学がご専門でした。私は高校~浪人の時に思想的な行き詰まりを抱えたままでしたので、能戸先生の教授室に頻繁に出入りしては社会学的なディスカッションを度々させて頂きました。この指導は教養課程の2年間続き、6年生進級時、学生の方から指導教授を指名して良いとなった際、級友が臨床医の教授を指名する中で、私は再び能戸先生に指導教授になって頂きました。
最大の恩師ですから医学部卒業後、後年の私の結婚式の筆頭スピーチをやって頂き、先生が病床に臥される数年前までずっと年賀状のやりとりも続けていました。
能戸先生のおかげもあって教養課程のうちに思想的な迷妄から覚めて専門課程4年間は医学の勉強に打ち込むことが出来ました。
そして藤田啓介総長には私が6年生の時、インターネットのない当時では入手困難な戦前の記録映画のビデオをお借りしたことがありました。その返却時の7月頃に礼状も付けましたが、翌年3月の卒業証書授与の際、藤田総長が私に「夏に礼状ありがとう。あの時、レニが『貴女の~~~~~~~~。』のように言われていたとは知らなかったな。君に教えられたよ。~卒業おめでとう。」と言って礼状の内容を憶えて下さっていたのには甚だ感動したものです。
青春というものが自分にもあったとして、それがプラスの意味の時期に藤田保健衛生大学在学中は入ると思っています。
この度、上記画像右手前に新大学病院建設にて広く寄付を募っているのを知り、目標額:30億円と見れば医学部卒業生数3114人の数で割ってみて、だいたい応分の負担額で私も先日、寄付をしました。見返りを受けない点で現実的な額で行いました。