フェミニズムと男女共同参画社会の違い

男女共同参画社会 私はSRS(性別適合手術)も行うので、ジェンダー(社会的、文化的な性差)には考えさせられる事があります。
昨日の続きですが、フェミニズムとは、性差別撤廃の上に、いくつかの潮流があるとは言え、女性らしさの尊重、自由競争という男性原理を否定した社会主義的な平等社会、弱者救済、今ならエコロジー的な思想と運動を持つものです。
対して男女共同参画社会とは、女性の職場進出を加速させ資本主義的生産性の向上が狙いでフェミニズムとは近似どことろか相反する面が多いものです。
だからフェミニストの論客、上野千鶴子(女という快楽/おひとりさま 等の著書多数)は、「男女平等」という言葉を避けた男女共同参画社会に、不快感を表明しています。私(木村)の世代が社会に出る頃に出来た「男女雇用機会均等法」とは響きは良いですが女性を男性並みの自由競争に巻き込むもので、後年の改正男女雇用機会均等法では更に、女子保護規定の撤廃、女性の残業・休日労働・深夜業規制も撤廃、つまり女性に男性なみの厳しい労働条件で働かせ、また女性労働者の積極参入で男性労働者には賃金低下を図りました。だから法案成立時に産業界から支援を受けた保守系国会議員の多くが賛成したのです。
さて、上述のフェミニスト上野千鶴子は過激な人で、「女は嫁に行くのが一番だ、と私は信じています」という信条を犯罪として取り締まるべきだとも主張していますが、そんな事は個人の自由意思で「何が犯罪で、何が取り締まりだ。」と私は言いたいです(続く)。