日本救急医学会 動画配信 テスト合格
私は湘南鎌倉総合病院と茅ヶ崎徳洲会総合病院に勤務していたため、日本救急医学会認定専門医です。それはこの2つの病院が「入職した医師は全員が日本救急医学会に入会すること。徳洲会の原点は救急医療なのだから。」と言われて私も入会し、研修を受けて専門医試験に合格し平成7年1月からずっと更新しています。
更新は日本救急医学総会学会等に度々参加すること、また教育セミナーにも参加すること等でしたが、後者は今はオンデマンド配信を受講した後のテスト五者択一で4問以上正解を8つ以上クリアすれば講習の60点が獲得できるので、正月になってから受講していました。
私は医学部入学時から将来は2分の1くらいの確率で美容外科の医師になるだろうと思っていたのですが、今のように卒後研修2年のあとで3年目から美容外科の常勤になるのは普通の医師から凄く非難されるご時世だったし、昭和60年代の形成外科は関東の一部の大学を除いては黎明期で、整形外科内形成診療班などという形で、まだ症例数も少なく講座にもなっていないところが殆どでしたから、私の場合は整形外科医として常勤医師のスタートを始めました。すると夜間救急の外傷というと7割くらいは整形外科領域(四肢外傷、ムチウチ、ギックリ腰)でしたから深夜の呼び出しも多く、1年中、医師の仕事だけで生きている感じでした。
昨年秋に過重労働で自殺された専攻医と同じく月に残業200時間超が当たり前でした。でも「死にたい。」とは思わなかったですね。あまりに疲れて宿直室に入り倒れこむように寝ることも多かったですから、朝、目が覚めた時「嗚呼、生きている!」と思ったことは何度もあります。それは学生の時に勉強を競い合った外科入局の友人が医師3年目の時に市川市の東京歯科大付属病院(慶応系)の外科病棟で朝、過労死していた事件があり、電話が駆け巡っては「今度は俺かお前の番かな?」なんて言い合っていましたから。
話は動画配信に戻りますが、救急医学の動画も観て「傾聴に値するなあ。」と思います。
5者択一で計5問ですが、全問正解の時は嬉しいものです。1講座1時間で、その後でテストですが、気分的に医学生の頃に還ったようです。
下記のように「合格」を重ね、これで次回の日本救急医学会に申請時の必要点数を満たせました。これで当分は救急医学の専門医です。美容外科医も術中に患者さんの容態の急変に遭遇することは有り得るので、その瞬間に救急医になれることは望ましいと思っています。