新型コロナで大学病院の看護師400人が退職希望
ニュースを見ますと新型コロナのために大学病院の看護師400人が退職希望とあります。
大学や地域の基幹病院は社会的な要請で採算が取れないことを行わざるを得ず、現在このニュースの医大だけでなく新型コロナの治療にあたる病院は経営に悪影響が出ているとの記事を読みます(診療報酬に比して経費が掛かり過ぎるのと、一般患者さんがコロナ病院と見て受診減)。
この記事は大学病院の看護師のことだけですが、大学病院の医師もバイト先から『コロナを持って来るな』『(バイト先病院自体が)経営が悪化し常勤の前に非常勤を切る』との意向で、バイトを切られたと全国で悲痛な叫びを上げています。
一般の人は知らないでしょうが、大学病院の医師の多くは単位時間あたりの計算では看護師より時給が低いです。大学病院の無給医局員も相変わらず全国に2000人以上はいますから、バイトを全部切られるなら、その医師は仕事はしているのに給料ゼロに近い状態となります。当然こんな状態が長く続くなら大学病院からスタッフの退職が雪崩を打つように起きて医療崩壊です。
政府もコロナ治療にあたる病院への補助を言っていますけど、コロナ治療にあたる医師・看護師の子供の保育受け入れ拒否のようなところまでは手が回らないでしょう。
また開業医も小児科では収入半減など珍しくなく、「閉院を決めた」とかの記事も散見します。
現在は新型コロナで社会のあり方が大きく変わって行く動乱期に突入した訳ですが、こと私に関しては今まで通り目の前の患者さんとのカウンセリングで、「どうしたら、もっと綺麗になれるかな?」と話し合い、その治療(手術か注射)を続けて行くだけです。
画像の女性は当院で目・鼻・輪郭の手術を受けた人です(インスタからの画像 転載許可済み)が、このような患者さんたちと、穏やかな診療の日々を過ごせることを幸せと思います。
ですから大学病院、基幹病院で悪戦苦闘している医療者には頭の下がる思いがあります。そこに外国のニュースで見る「拍手」なんかしても格好だけに過ぎませんから、新型コロナ治療では日本で最も積極的に行っている大学病院である私の卒業校である藤田医大に今後、寄付を続けて行こうと思います。