新型コロナ:小林よしのり|老人の延命か⇔失業・自殺を止めるか
私は医師ですし、以前勤務した徳洲会病院(湘南鎌倉・茅ケ崎)に今も深い郷愁を持っていますので、あの病院の理念に反することをなかなか言えないし書き難いです。
しかし医師、医療者という立場でなく、社会全体で考えれば、小林氏の意見は正論です。彼は真の自由人で、失うものを恐れない人だと改めて思いました。
小林氏が言うことは英政府が先月表明した「国民の多数がコロナウイルスにかかることで『集団免疫』をつけることを流行収束の目標」と同様です。
私が先日、ブログで下記などを書きました。
「新型コロナ感染で死んだ40歳未満の日本人はゼロ。」
「BCG日本株は新型コロナに恐らく有効。」
「日本人の場合、BCGは70歳未満の人は皆打っているから基礎疾患がない限り、まず死なない。」
「亡くなり易いのは70歳以上の基礎疾患のある人(例えば志村けん氏:享年70歳、4年前まで煙草毎日3箱のヘビースモーカーで肺炎の既往歴)。」
医療者や政治家の立場にある人は「人命か経済か?」と問われれば「人命」と答えます。医療者なら条件反射的に、政治家なら次の選挙を考えてそう答えます。
ただ昨日の全国への緊急事態宣言を受けて、やはり失業や倒産ための生活苦や自殺に言及する市中の人々の不安そうな声は聞きました。
本日16時過ぎの時点で、新型コロナで死亡した人は、14万5563人となっています。
・アメリカ=3万3286人、
・イタリア=2万2170人、
・スペイン=1万9315人、
・フランス=1万7920人、
・イギリス=1万3729人
・日本=148人(クルーズ船+12人)。
―――(4日前↓)―――――――
・ロシア=138人(総人口:1憶4450万人)
・ウクライナ=90余人:総人口4198万人:但し東部は治世が及ばず)
BCGを打ってないか早々に止めた列国と歩調を合わすのでなく、日本においては新型コロナを二類感染症から外して五類とし、季節性インフルエンザと同様に扱える様にして経済を回すのが社会全体で考えれば本来は正論のはずです。
ロシアや嘗ての衛星国の東欧諸国、旧東独の人々はBCGソ連株を打っていたおかげで助かっています。ウクライナなどは一部の外国人向け病院を除けば医療水準は日本より明らかに低く、水道を捻れば褐色の水が出たりと公衆衛生上も発展途上にあるのですが、新型コロナの死者の少なさには感心します。
ロシア、東欧、そして中国は民主主義が根付いていませんから、経済を回し出しています。全体主義的思考ですが後で国民生活を豊かにする図式となり得ます。
しかし私にとっては徳田虎雄先生の理念「生命だけは平等だ。」が体に染みついていますから、小林氏同様な思考の人が述べている「自然淘汰」「日本若返りの好機」とまでは自然体で書けないです。