バッカルファット(Buccal Fat)切除の手術

バッカルファット(Buccal Fat)切除の注意点は、唾液腺の耳下腺開孔部が近くにあり、これを損傷せぬ事。頬粘膜側の静脈は皮下の静脈と異なり太いのもあり、これは静脈壁が薄めなので損傷せぬ様に愛護的に手術を行うことです。あまりに細い静脈は電気メスで凝固させながら切っていく他なく、その操作を確実にやらないと細い静脈とはいえ、術後に創内で出血→血腫→腫れ(++)という事になります。
なお普通、担当医は耳下腺管には気を使うでしょうから、これを切断することはまずないと思います。しかし静脈への扱いそれぞれですから、パッパっとやってしまう医師の場合、結構腫れるとは聞きます。やった患者さんの話では、そんな痛い手術ではないようです。口を開けて歯が見えるというのは見た側からすれば痛い表情に見えるものかと思います。