医大入試:女子と高齢者の減点は、辞めずに長時間働けるかの為
本来、医師が男か女かは関係ないです。医療者からすれば現場でどこまで活躍できるか、患者さんからすれば、どれだけ良い医療が受けられるかです。
今、東京医大が騒がれていますが、医学部入試では国公私立ともに女子や再受験者の30歳以上は合格し難くするケースが多い実態があります(本題とずれますが4浪以上は最初から不合格も)。また現役には加点(下駄)していると聞く医学部もあります。
医師とは医師国家試験に合格したくらいでは全く使い物にならず、臨床研修2年後に、専攻する科に入ってから2~3年して少しは使えるようになったかな?くらいです。
だから医学部の合否判定者は、受験生の10年後以降を見ている訳です。その時に全力で働いてくれるかの観点から減点・加点が行われているのです
外科医の卒後3年目以降は、今の言葉でいうブラック企業で働くような、日勤・当直・日勤で36時間勤務をさせられるものですし、大学病院や基幹病院で働くと残業が月に100時間超えて働くことも当たり前です。
このことを中山先生が書いていますが(画像クリックで飛びます)、更に私から言わせれば、このブラックを制度として改善するには膨大なコストが掛かるので、改善の実現は普通に考えてまず不可能です。
日本が世界に誇る低予算で高品質な医療を保っているのは、このブラックに支えられているからです。普通に考えてブラック解消時に低予算なら低品質、高予算にしてくれるなら高品質になっても予算の負担は国民がさせられます。
さて、私はモノの考え方として規制撤廃・競争原理導入を賛成とする方ですから、医学部受験においても、女子と高齢者それに4浪以上の不利を無くし、現役生の加点もなくし、門戸開放・機会均等(ジョン=ヘイ)を望みます。
その結果、負の連鎖で大変な事態に陥るでしょうが、それが受験同様に規制(保護)撤廃・成果主義の流れを作り、破壊の後に創造が来ると信じたいです。