美容外科手術は時間を掛けられるのに安堵。
『あしたのジョー』を描いた、ちばてつや氏は遅筆で有名でしたが、これは締め切りギリギリまで良い作品を作ろうとした現れだと思っています。一方、天才漫画家の石森章太郎氏(009、仮面ライダー)は並みの漫画家の5倍の速さで描き上げたのですが、その作品群には、もう描き殴り同然の絵も多く、天才をけなす立場に私は無いのですが、とにかく自分はマネ出来ないと悟りました。
漫画とはストーリーを練ってコマ割りとセリフを決め、1コマ1コマの下絵にペン入れして行くのですが、特に週刊連載は十分な時間なく一話一話が自分の思う完成度の80%以下の出来でも先に進めないと連載を続けて行けません。これは漫画を愛している者にとって精神的苦痛です。少年ジャンプの若き漫画家たちの物語「バクマン」の先週から今週号を読んでもそれは分かります。
その点、美容外科医は漫画家程には時間に追われないし、特に個人開業すれば手術時間枠は自分で決められるので、医療技術的な制約はあるにせよ、十分な時間がなくてという理由で芸術活動が納得できないレベルに終わることがないのが、ほっとする事です。