鼻翼縮小の傷はどこが目立つか・・・外側or下側？

　鼻翼縮小で効果を出すために皮膚切除を行う訳ですが、まともな美容外科医なら中縫いをするので、そんなに目立つ傷にはなりません。

それでも敢えて言えばどこが目立つかと言えば、「まあ・・・下側。」となります。
外側は立ちあがりの基部ですから場所的に目立たないのに対し、下側つまり鼻孔入口に近い部位はフラットな部分に傷が出来るから、見て分かると言えば分かります（画像参照、もっと多くの画像は≫こちらをｸﾘｯｸ）。

ただこの画像のモニター様のように術後半年も経てば全員の患者さんの外側切開の傷が消えたに近いくらい綺麗になるかと言えばそうとも言い切れず、“皮脂の分泌の多い人は要注意”となります。
鼻翼縮小では術後に傷付近の代謝が更新して角質が毛穴に入り込んで皮脂と一緒になって角栓が出来る人が時々います。
これがニキビ痕のように残ることがありますから、術後はクレンジングクリームで優しく洗って、保湿を心がける必要があります。そのために抜糸したら終わりでなく、2~3回は検診に来て頂きたいです。角質ケアが難しい場合は、皮脂の分泌抑制のためにボトックスを打つこともあります。皮脂分泌過多の人では手術の日に打つこともあります。
こういう角栓対策がキチンと出来ているなら、鼻翼縮小の傷はどこが目立つかと問われれば、私は「下側」と答えたいです。
そのため鼻翼縮小では傷のことを考えて外側切開をせずに内側法などと称して下側切開は行うという取り組み方は、どうしたものか？と私は思っているのですが、これには反論も出るでしょう。
この件では学会で鼻翼縮小のシンポジウムを組んでディスカッションを行って頂きたいものです。