鼻尖縮小の再手術：皮下脂肪を十分取り、軟骨部分切除も行う

当院へは鼻尖縮小の再手術希望で来られる方も多いです。大半の人は「あまり変わらなかった。」「後戻りした。」というものですが、それが鼻尖縮小の難しさです。私はそれを夏ミカンに例えて説明します。中身を取っても厚い皮がそのままでは形状が変わり難いというものですが、これは平成元年途中～平成３年初頭までに私に美容外科の指導をして下さった徳永先生の上手い比喩です。
これを名医の場合、皮下脂肪(等の軟部組織)を十分取り皮膚の裏まで搾除する感じで夏ミカンの皮を薄皮ミカンにして効果を出しています。加えて鼻翼軟骨内側脚の正中縫合だけでは鼻尖上部の膨らみが生じてポリービーク変形(醜形)を呈するので軟骨部分切除も行うものです。

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しかし担当医が鼻尖縮小に不慣れで軟骨縫合だけで終わらされた患者さんの場合、効果が出ていません。再手術を希望で来られるた場合は、だいたいお引き受けします。患者さんに「担当医師は軟骨を部分的に削りましたか？」と必ず尋ねますが、「聞いていません。」との回答が多いものです。

また鼻尖縮小＋L型シリコンプロテーゼや鼻尖縮小＋耳介軟骨移植の場合もプロテーゼや耳介軟骨移植で鼻先を高くして尖らせただけで、鼻尖のボリュームダウンをやってないケースが多く、患者さんは「鼻先が高くなって以前より尖ったけど、鼻が大きくなって何か違うんです。」等と言われるものです。これも診察の上、再手術をお引き受けすることが多いです。