鼻尖縮小オープン法の傷は時に汚い

鼻孔内切開に連続して鼻柱(鼻橋部)の横切開を行い、鼻の皮膚をめくって中を直視可に手術する術式を「Open Rynoplasty」と言い、略してオープン法などと呼びますが、これで切られた鼻柱の横切開の傷は本来かなり目立たなくなるものですが、鼻尖縮小術においては汚く治っている例があります。
実は私は平成7年~鼻尖縮小の手術をやり始めた際は、平成元年~3年にかけて指導を受けた徳永先生の真似をする形で全例オープン法でやっていました。しかししっかり鼻尖を細くした症例に限ってオープン法の傷が芳しくないものがありました。これは前回書きました血流障害がオープン法初回手術でも生じたものと判断しています。また私も今となっては長年美容外科をやってきたわけですから、他院の症例でオープン法後に鼻柱の切開より上が壊死寸前で萎縮し段差を呈したものや、どうも壊死したらしく瘢痕治癒したものなども見ております。