鼻尖縮小時に耳介軟骨を移植で大丈夫?
鼻尖縮小の手術の際、耳介軟骨を3~4枚重ねて鼻先に移植するというのは、よく聞きますが、来院される患者さんから「それを受けたんですが、鼻先は尖りったものの、鼻が大きくなりました。」という話をしばしば聞きます。鼻の鼻翼軟骨内側脚を正中縫合しても、皮下組織除去や鼻翼軟骨の部分切除がされてないままに、耳介軟骨を移植されたとしたら、単純にプラスされたのですから大きくなって当然です。
ですから移植組織は鼻尖部を大きくしている軟骨を削ったものを使うのに限るとすれば、他所から軟骨を足すわけでないですから術後に大きくなることはありません。むしろ移植材料の量を確保するため医師は懸命に鼻尖周囲の軟骨を削ることになり、術後に細い鼻尖となるのが期待されます。鼻尖周辺の軟骨、それを移植するのでは鼻先を術前よりハッキリは下げられないだろう。との意見は出てくるでしょうが、魔女鼻のように下げるのでなければ、つまり術前と同じくらいか、ちょっとだけ下げるのならば鼻の軟骨で十分と言えます。