鼻尖縮小・小鼻縮小術後の鼻穴修正(鼻孔修正)
他院で鼻尖縮小・小鼻縮小術後に鼻穴が目立つようになり、特に右が引き攣れて不自然になっていました。これは拘縮と言えます。担当医は、「許容範囲ではないですか。」と言われ再手術を断りましたそうで、仕方なく患者さんは色々探され当院に来られました。
さて、この状態を改善する手術は移植しかありません。まず耳穴の中から皮膚・軟骨をくっ付けたまま同時採取した上で、鼻穴内で切開し少々剥離し鼻孔縁を下げ、そのために鼻孔内に生じた欠損部位に採取組織をパッチしたのです。左右ともに移植しましたが、右の方が引き攣れが酷く、そっちの方には大きめの組織を使いました。
このGWが術後約半年で最終検診に来られましたが、満足される結果を得ています。(大きな画像は≫鼻の整形講座:症例紹介2へ)
この手術は美容外科の先生の中には美容外科歴20年というベテランでもやらない人はやらないという、やや特殊な部類の手術となります。それは鼻のシリコンプロテーゼのように手術すれば狙った通りの結果がほぼ出せると言いきれる手術ではないからです。医師の腕もさることながら、患者さんがヘビースモーカーですと手術成績が落ちます。また移植ですから局所安静も絶対です。そういう面倒な手術ではありますが、まあ私には相性が良い様で、平成9年からやっていますが、総じて良好な結果を得ています。