鼻中隔延長後に鼻尖縮小の再手術
外人顔に憧れる若い女性は昔も今もいます。アメリカとかフランスの女優の画像を持って来て「可能な範囲で似せたいです。」とか言われることもあります。そして時には「インド美人」の画像を持って来られる人もいます。
インド・アーリア語族という言葉もあるように、インド人は元々は南ロシアにいたコーカソイドなので、西に移動したヨーロッパ人とルーツが同じなのです。
だから顔立ちがヨーロッパ的で私たちの目から見て美しいと思える女性がたくさんいます。
それで私の日常診療の際にインド美人の画像を持って来る患者さんはいます。そのとき私は、「貴女は本当に大丈夫ですか?」と質して、その日は予約は受けずに帰ってもらいます。しかし、またご来院しては「絶対後悔なんかありませんから。」とまで言われれば手術をすることはあります。前後して二重や顎も手術することも少なくありません。
多くの方は満足し日常は「私はハーフです。」で通しているものですが、少数の人は、「やってみて思いました。やっぱり私は日本人風が良いです。」と言われることがあります。
こうなると手術は大変です。特に広くし過ぎた二重を重瞼縮小手術で狭くするのが難易度が高いですし、鼻中隔延長を戻すのも前記事のようにクローズ法で行うのも難儀です。
この場合に長く伸びた鼻を短く低くすれば鼻尖部に軟部組織が集まって来て団子鼻になりますから、鼻尖縮小術の術式で元々の鼻翼軟骨や軟部組織を切除しなければならないことも多いです。
その症例が上記のモニター様です。患者さんが思う以上に大変なものです(画像クリックで拡大します)。