日本を蝕む「B層」の害毒 

表題の言葉は適菜収氏の著作の名にある言葉です。

このB層とは小泉政権が郵政民営化を進める際、政府の広告会社が作った概念で「それが何かよく理解できないが変化を求める少し頭の悪い人」という侮蔑的でもあります。小泉政権は集票として、そういう人をターゲットにしたのです。

適菜氏はニーチェの研究家で、そこから政治や文化への論評をされているようですが、私、木村も高校3年の上半期は、ツァラトゥストラ、善悪の彼岸、この人を見よ、を読んでいました。しかしよく理解できず、当時刊行された西尾 幹二氏の「ニーチェとの対話」を読んで、ある程度は理解したに留まっています。

ニーチェの「超人思想」や「力への意思」には私の間違った解釈かも知れませんが、実存主義的「第一運動」から派生して「人は人の上に人を作り人の下に人を作る。」という思考があるように思います。

だから、適菜氏は著書『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』の中でA層、B層、C層、D層を、IQ軸高い低いに沿って解説しているように思います。

前のブログで「もし希望が民進全員を受け入れ、野党共闘で選挙区をすみ分け、小池氏は出馬し「国民ファースト、安倍政権打倒!」だけを唱えていれば結構な善戦だったでしょう。」と書いたのは、その際はB層が大勢動くからです。

しかしそれでは民進出身議員らの当選を助けるだけで、結局は自らが首相になれるところまで行かず未来は閉ざされるので、今の小池氏は先を睨んで乱高下の激しい舞台女優を演じているのだけと思います。このことは22日の夜に続きを書く予定です。