浅田真央:深刻な腰痛 “ろうそくは消える直前に一番輝く”

浅田真央 引退jpg先日の素晴らしかったFSを見て「真央ちゃん、現役続行して~!2018の五輪も出て!」などとの声も出ていますが、キム・ヨナの場合、この五輪でハッキリ引退を表明しています。そしてやはり浅田も引退へ向うのか?気になります。
それは実は彼女は重症の腰痛に苦しんでいるとの記事を読むからです。「家にいるときは腰が痛くて立ち上がることができず、四つん這いで移動することもあるほどです。」等とあります。この記事を知る前、私がブログで画像に「腰」「痛」「必」「至」の文字を入れ書きましたが、整形外科医なら競技を観ただけで推測するものです。リプニツカヤだって人間の限界を超えた柔軟性を出すために腰痛、股関節痛が早晩来ます。もう発症しているかも知れません。
浅田は練習の時からトリプルアクセルの失敗が多く、本番のSPの大失態から一転、翌日のFSでは全てのジャンプが成功し過去最高点の演技が出来ましたのは相当な精神力で臨んだからでしょう。発火点直前の精神状況になる時、恒常性維持の体力全開抑制の歯止めが外され、モルヒネが生じて痛みを感じなくなったりしますが、こういうのは、また伸びしろがあって調子が上がったのと反対に“ろうそくは消える直前が一番輝く”が実現される様なものです。織田信成が“号泣”した理由かと思います。
さて、我々の世代に懐かしいテニスの全米オープン優勝経験者:トレーシー・オースチンは早熟の天才少女と言われ、オースチンブランドのウェアまで販売されてましたが、腰痛が原因で、2度目の全米オープン優勝の翌年には急激に成績を落とし何と21歳の誕生日前に事実上の引退同然となっています。
1980年頃には両手打ちバックハンドが特に女子では主流になっており、オースチンの場合も、フォアハンドよりバックハンドの方が強力でコナーズみたいと言われましたが、私が見て、ボールを打った後も最後まで両手でラケットをしっかり握ったままフォロースルーを行うのでウエストが捻じ切れるんじゃないかと見えたものです。これでは椎間板や椎間関節に相当無理が来ます。同じ両手打ちバックハンドでもボルグはボールを打った直後に左手をラケットから離しフォロースルーを右腕だけで行っていたから、引退理由は腰でなく“肩の痛み”でした。
オースチンをして燃え尽き症候群と評されましたが、浅田も今回のFSで発火点に達し、燃え尽きたのではないかと想うのです。

2014/03/29 本日の世界選手権で浅田は合計点で自己ベストを出して金メダルを取りましたから、上記のブログは的外れでした。すみません。ただ2位が天才ユリア・リプニツカヤなのは良かったです(後半の転倒は残念)。
スポーツのブログは的外れでも、ロシア‐ウクライナ動向の推察は的外れでないと思っています。