聖闘士星矢の車田正美⑦

今週号では若き車田さんが、やっとデビュー(雑誌掲載)を果たしたことが書いています。
最終頁に下記の言葉がありました。
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漫画界――――
デビューすらできずに
くすぶってる漫画家予備軍が多いこの世界で
それでもデビューしてくる新人は年間でおよそ千人以上いる
しかしその中で生き残れるのは
ほんの一握り ほとんどの新人漫画家が数年で消えて行くのだ
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私は昭和54年の秋から55年の11月まで、主に少年ジャンプでの新人の連載を見ていましが、多くが10週で打ち切られています。
今でも変な名前だったから憶えていますが「ゴッセイジ」氏は雑誌の後ろの漫画家が毎週短いコメントを載せる欄で「また会おう。」と打ち切られた週に書いていましたが、その後に他誌も含め私は見ていません。こんな人ばかりです。

そして「リンかけ」で55年6月頃、長らく描かれていた観客の絵柄が変わったからチーフアシスタントが辞めたか?と思っていましたら、翌月、その人がヤングジャンプで連載を始めました。浦川たかし(隆)さんと言って私と同じ昭和35年生です。漫画の主人公はボクシングをやっているイケメンで、下の名前は、「雪之丞」だったと思います。彼女との恋愛を絡めた作品でしたが、やはり10週後くらい、55年の秋に打ち切られました。
車田さんの当時たぶん一番弟子でしたから、浦川さんの討ち死には私は寒気を覚えました(浦川さんは他誌に移りましたが漫画家生命を昭和59年で閉じたようです)。

剣崎くんがんばって!!少年マガジンでしたが、半年に1回の漫画賞の方で(こっちの方が月例より敷居が高い)、投稿作品名が「剣崎くんがんばって」で特別入選して100万円獲得した新人が出て、55年8月に掲載されました。古い絵、古い話、並みの才能・・・に見えたので私には大いに励みになったのですが、のちに同タイトルで連載後、やはり10週余で打ち切られています(画像の右下に投稿作品の絵)。