さまざまな方法がありどれがよいのがわかりません、というのはその通りで、要は何に主眼を置くかで変わってきます。外観を気にされる場合は吸引法が術後間もない時から一番キレイですが、効果が悪いものです。効果を優先すれば皮下組織削除法や反転法をしっかりやることになりますが、見栄が悪くなります。一般のやり方では削る程度で結果が変わり、外観の美しさと効果は両立しないものです。しかし超音波法が出てきてからは、これを併用すれば辛うじて両立したかなと思える感じに仕上がります。超音波はテクニックの難しさはありますが、汗の腺を選択的に破砕・変性させ、皮膚の厚みを温存できる画期的な特徴があり、そのため術後すぐと言うわけには行きませんが、３〜６ヶ月もすれば手術した感じのしない肌質になります。傷も８ｍｍ程度でわきのしわに馴染んで、まず分からなくなります。しかし、効果として臭いは１００％とまでは行かず、僅かに残る位で多汗は３０％位残るのが現状と観ています。ただ美容という見地に立った上で効果も期待するのであれば一番賢明な方法と考えています。 わきが

傷は８ミリです。わきのしわの後ろの方で目立ちませんし、後々はよほどよく見ない限り分からなくなります。よく使われる言葉、「再発」ですが、成人以後では、汗腺が術後また作られる訳ではありません。しばらく良かったのに後で症状の出現が見られるのは、残った汗腺に再度末梢神経が伸びて汗が出せるようになったのが本当のところです。これを踏まえての汗腺の残りですが、当院の超音波を併用した手術法では、エクリン腺が３０％ほど残るのではないかとみております。しかし肌の潤い、光沢、質感を考えると全く汗が出ない皮膚は、老人の様に見栄えは悪くなります。HPにも書きましたように、この見栄えや合併症を最小限にするなど考えますと、皮膚の厚みはある程度残して、超音波で選択的に汗腺を破砕・変性し、結果的にエクリン腺が３０％程残るのは一番賢明なやり方ではないかと思っています。私も皮下組織削除器は持っていますし、平成７年までは使っていましたが、患者さんの評判は外観の点ですこぶる悪かったです。なお、脱毛効果はかなり期待して良いです。 わきが

一般的に第２次性徴を迎えるときからワキガの症状が出現しますので、娘さんは最近症状が出てきたのだと思います。この年齢の手術の問題は、発育過程のため、治療してもまた再発すると言われていることです。ですから、制汗剤で一応は抑えられる程度なら、身長の伸びが止まるくらいまで待った方が良いかと思います。しかし、程度がひどいか本人がすごく気にしているなら、後年、再発による再手術の可能性はあるとしても手術することもあります。尚、当院のやり方では術後の痛みはほとんどありません。

止めた方が良いです。分けてやっても傷が増えるわけではありません。分ける理由は、一箇所に違う手術を行なうと皮膚の負担が多すぎて腋が汚く仕上がるリスクが生じます。また、両方の手術で１日中手術ベッドの上で固定されているのは患者さんにとって辛いものです。 わきが

残念ながら、当院は自費にて行っています。一般に保険適応は傷が大きいようです。それは腋臭症の保険点数が一番高いのが皮弁形成法なので、それに準じて長く切開しなければまるで嘘になるからです。保険適応で手術、１週間入院、必要もないのに朝晩抗生物質の点滴注射、結果：少々臭いが残る、治療跡は割と目立つ。これが一般病院での腋臭症手術の傾向のようです。 わきが

当院の手術方法は独自のもので、吸引、削除、超音波の３つを組合わせたトリプル法というものです。汗腺を破砕・変性させてしまう方法なので臭いに関して再発するということはまずないかと思います。傷はわずか８ミリで、超音波を駆使して汗腺を選択的に治療するので、皮膚の実質組織があまり損なわれない程度に皮膚の厚みを残こす方法ですから、後々のわきの外観は自然で綺麗です。包帯などの外固定を１週間ほどしますが、腕は日常生活レベルの動きは可能ですので、デスクワークなら翌日から可能です。 わきが

再発すると言われているのは「吸引法」です。脂肪のかわりに汗の線を吸い出そうとするのに無理があります。吸引法で多汗症の治療は無理でしょう。傷跡は腋のしわの部分ならばほとんど目立たなくなります。逆にしわから外れれば１ｃｍの切開でも目立ちます。 わきが

この修正（再手術）は私も難しいと思います。直接見せて頂ければ具体的にどうするべきかお話できるかも知れませんが、難しいことに変わりありません。 わきが