浅田真央ちゃんを見て泣けた

浅田真央 金メダルに届かず浅田真央の五輪が終わりました。今大会も下馬評でキム・ヨナと金を競うとありましたが、キム・ヨナ優勢、しかしジャンプを全て決めれば浅田真央にも勝機はある等が週刊誌等に載っていました。そして直前になってリプニツカヤが強力なライバルと見られるようになりましたものの、結果は皆様が報道を知る通りです。
今、思えば8年前のトリノ五輪の前、浅田真央は「天才少女」と騒がれ、出れば金確実と言われたのに年齢制限に87日足りず出場できなかった事が悔やまれます。当時出場できなくても笑顔を見せ、報道では「4年後のバンクーバー五輪では金を!」等と言われました。あの頃はまだキム・ヨナより優勢でしたから。
今大会ではFSで自己ベストを挙げ、Kostnerを抑え3位でしたから、SPも同様でしたらキム・ヨナには甘んじますが銅メダルを取れたのかと思います。
さて、石原慎太郎が以前、「金を取らなきゃ メダルじゃない。」と言い暴論と非難されましたが、私は石原の気持ちを理解します。プルシェンコが「皇帝」と呼ばれる際にトリノで金を取ったのは大きいと思います。1回でも良いから1番を得ておく。私はそれが凄く大事な気がします。それに反し「オリンピックは参加する事に意義がある。」「オリンピックを楽しんで来ます。」「負けてヘラヘラ笑い。」こういうのは嫌いです。サッカーワールドカップフランス大会でストライカーの城が3戦全敗だったのに、ヘラヘラ笑いをし過ぎていたので、帰国した際、観衆から水を掛けられた事件がありました。しかし水を掛けた人に特段の非難は無かったように記憶しています。
浅田真央は随分頑張って来たのだろうに五輪で銀を1枚だけで終わるのは辛くあります。昨日のFSの実況中継を見ながら私も「頑張れ!」「転ばないで!」と念じてしまいましたが、日本人なら大方の人は同じ気持ちだったと思います。FSを終わった直後、氷上で泣き顔でしたが、納得の演技での嬉し泣きです。ただ失態のSPとこのFSを合わせれば6位でメダルに届かず、心中は複雑だったでしょう。この五輪で最後なのでしょうが、「金メダルの真央ちゃんを観たかった。」と思う日本人は多いはずです。しかしFSが素晴らしかっただけに真央ちゃんファンは万感の思いでしょう。(必読の考察:浅田真央が戦ってきたもの)