下眼瞼たるみ、目袋の脂肪の手術後3ヶ月
これも患者さんから送って頂いた画像です。撮影条件が変わって僅かに上目使いですが、下瞼切開の傷の綺麗さや目袋のタルミの改善、同部位の皺の無さなどがよく分かります。
目袋の脱脂をした後、その脂肪をクマの部分に注入した時、定着率は50%位でしょう。これでもクマのところは脂肪注入としては一番定着が良い部位とされています。それは顔だから血流が豊富で注入脂肪への酸素や栄養もプラズマ循環により得易い、新生血管も早期に出来易い。また顔の中では比較的動きが少なく移植組織として局所安静が保ち易い。等が理由とされています。
なお、この術後3ヶ月の頃に注入脂肪を皮膚の上から触ってみますと、上手く軟化して殆ど感じない人もいますが、大半の人は微かに何か肉があるような感じが分かります。ただこれは私が診療を通じてそう思っているだけの様で、患者さんご本人は触診のような事をする人が少ないので気付いていない人が多いものです。
さて先日も新患の方と、この下瞼切開の傷の落ちつきの事を話し、目安として赤みが消えるのに3ヶ月と言いますと、「3ヶ月もかかるのですか?」と意外な感じを言葉にされました。患者さんにとって美容外科を美容サロン的にイメージしている人は、傷やダウンタイムを軽く考えている傾向にあり、一般医療と同じように考えている人は3ヶ月と聞いても当然という顔をされている風に、私は受け取っています。