奴隷や体育会系はゴメン。美容外科こそ市場原理が働く
大学医局講座制は田宮二郎の「白い巨塔」の頃から比べれば弱まりましたが、大学医局から医師の派遣を受けている病院は毎年、医局に上納金を払っている事など、まだまだ市中病院は強く統制下にあります。
ですが、こと美容外科においては完全に医師個人が自らの技量に応じて雇ってもらう「市場原理」で動いています。大学医局の各地病院への派遣は社会主義統制経済の様なものですが、美容外科勤務は資本主義市場経済の様なものとも言えます。
医局派遣の医師を受けた病院が「使えない」からこの医師をクビにして下さい。とは言えませんし病気でもならない限り有り得ないのですが、美容外科ではクビ切りや下剋上は、まあまあ有り得ます。開業医も同様で激しい競争にさらされています。しかしそういう美容外科に身を置く私はそれが性に合っています。
美容外科専門医は形成外科専門医を持った者に限るとの初めから非形成外科医を締め出す主張はありますが、門戸開放し色んな医師が参入したが、やっぱり最後まで残った(認められた)うち形成外科専門医が多かった。という事なら良いと私は思います。
ただ問題は、美容外科では市場原理が、質の高い医療より売上高優先で動きがちで、医師の技量に見合わない手術も行われている実情があります。