アゴのオーダーメイドプロテーゼ
画像は昨日のブログに挙げたモニターさんのシリコンプロテーゼですが、これは手作り(完全オーダーメイド)です。当院のアゴの整形講座のトップ頁中央に載せた様な一般的な形のプロテーゼとは違いブーメラン形にしています。
アゴが小さめで後退している人はアゴ先だけでなくアゴの両サイドも出す必要があり、一般的な形のプロテーゼではしっかり出してあげてもツタンカーメンのアゴの様な妙なアゴになるので、画像の様な形のものを入れます。これはアゴのプロテーゼロングタイプと称して既製品も販売はされているのですが、それをそのまま入れても、その患者さんにピタッと合うわけではありませんので、こういうのは私は手術前日まで、カウンセリング時に患者さんのアゴを見て触ってに「入れて妙なる美しさ」をイメージして、シリコンブロックから削り出して作っておきます。
手術に関して気を付ける事は剥離の際に通常のプロテーゼ同様に「骨膜の上(下でなくて上)に入れる事(理由の詳細はアゴの整形の医学:2項目)」と剥離の際、両サイドにシリコンが来るスペースを造る際にオトガイ神経が骨孔から出ている近くまで操作するので、神経損傷を起こさぬようにすることです。