鼻中隔延長で鼻の穴を隠す(鼻孔縁下降)
昨日は、鼻中隔延長+ I 型シリコンプロテーゼ+小鼻縮小をやりました。
この人のカウンセリングの際、鼻先をしっかり下げたいとのご希望がありましたから、すんなり鼻中隔延長+ I 型シリコンプロテーゼは決まりました。
しかし美容外科クリニックで、鼻中隔延長をやらない医師の方が多いと思います。理由は手技が煩雑で、また術後に移植軟骨が曲がるリスクがあるためと思います。
確かにそうなのですが、だからと言って、これほど美しく鼻先を下げるられる手術はありませんから、ブタ鼻をハッキリ下がった鼻に!とか外人風に!と言われれば、リスクの説明もした上で合意できれば行っています。
同じく鼻先を下げる手術にプロテーゼの先端に軟骨を縫いつけたハイブリッドプロテーゼがあり、これと鼻中隔延長の適応の違いが分からないと言われる患者さんがいますが、ハイブリッドプロテーゼは単なるプロテーゼと鼻への入れ方は同じなのに対して、鼻中隔延長は鼻翼軟骨と縫合して、鼻翼軟骨ごと下げるので鼻先のみならず、鼻の穴も被って穴が見え難くする効果に違いがあるからです。
ハイブリッドプロテーゼがでも鼻先の皮膚を下げれば、連動して鼻孔縁も若干被りますが、それは鼻中隔延長の鼻孔縁の被りより効果が小さいのです。
ですから、下記のような使い分けで良いと思います。
①鼻先を下げたい、鼻の穴も今より見えなくしたい、リスクは覚悟します→鼻中隔延長。
②鼻先を程々で下げたい、鼻の穴も変わらないか今より僅かに見えなくなる位で可、鼻先の軟骨が曲がるようなリスクは少なくしたいです→ハイブリッドプロテーゼ。
③鼻先だけを、ちょっとだけ下げたい→(何枚か重ねた鼻先への)耳介軟骨移植