全切開でしか二重手術をしない医者の言い分
十数年前、学会の合間でしたが、今は長老となられている先生が立ち話で我々にこう言いました。「私が二重手術となれば全切開しかしないのは、患者には保険も利かない高い金を払わせているのに、埋没法のようなラインが取れるかも知れないような不確実な事は、やりたくないからじゃよ。」・・・その時、私はこう思いました『女の子の感性で思考が出来てない。』『ラインが絶対取れない代償のために、パンパンに腫れて3ヶ月は整形っぽく、そして傷は一生残る。これでは未婚の女性はなかなか受け入れられない。』・・・社会復帰や傷を「ああ大丈夫です。」などとサラリと言ってしまう医師の中にも精緻な良い仕事をする方が居るのは事実ですが、実は美容外科が向いていないんだと思います。医師の美容外科への向き不向きとは究極のところ『女の思考で考えられるか。』ということでないかと思います。
私が昔、漫画を描いていた時、綺麗な女の子を描く際は、頭の中ではその娘に成りきるくらいの感情移入しないとオーラを放つような絵は描けませんでした。絵書きの職種の人が同じような言葉を綴っているのを読んだ事もあり大半の人は同じと思います。そして美容外科もやはり同じなんだと思います。