整形外科で肩幅を狭く華奢に出来るのか?
つい先日、テレビ制作局から取材を受けました。「肩幅を狭くする手術とは?」というテーマです。当院HPを見て来られたのですが、私は「出来なくはないのですが、色々難しい面があります。」と意味深に答えました。
写真の様に鎖骨を折ってしまうと、骨が短縮し、患側の肩幅は狭くなります。こういう患者さんは整形外科外来をやっていると1年通して何人か見かけることであり珍しくありません。そして手術をせずに保存的に治療することも多いのですがX-P(レントゲン)像のように短縮転位したまま骨癒合してしまうこともあります。すると肩幅が狭いままとなるのです。しかし痛みも機能障害も残さず(信原克哉先生は同意されないでしょうが)、普通の整形外科医はこれで良しとしています。
私は20年以上前から、美容外科にパートで通いながら整形外科の常勤医をしていましたので、「これ(鎖骨短縮術)は美容外科に使える!」と思ったのでした。そして如何に小さな傷で強固な固定を得られる手術が可能か色々考察したものです(続く)。