ブラジル美人の鼻になりたい

肋軟骨による鼻中隔延長 アレッサンドラ・アンブロジオというブラジル出身の美人モデルがいますが、当院に、そのモデルの写真を持ってきて、ブラジル系の美人鼻になりたいと言ってきた人がおります。
長身で日本人離れしたスタイルの良い人なので、ブラジル鼻も似合うとは思いましたが、実は何度もオープン法で鼻の手術をしても上手く行っておらず、やる前から困難なのが分かりました。
この人は特にブラジル美人特有の鼻先に向かって更に高くなる形の鼻を望んでおられましたので、「希望どおりになる可能性は少ないです。」と私は最初から弱気発言をしてしまいました。
「過去の多数回手術で皮下組織は瘢痕だらけだろうし、いじればいじったで皮膚壊死などのリスクもあろうからから、術中に皮弁の色が悪くなりそうなら、今と希望の半分位の高さまでしか出せないかも知れないけど御勘弁!」などとも言いました。
 ただ、この人は以前から当院に何度も来て鼻以外の色んな手術を受けてくれており、私との信頼関係がありました。それで鼻の手術をしたとしても手術中だけでは分からない皮弁の血流状態が術後2~3日後、意外に悪くチアノーゼ色をしてきたら、抜糸して傷を開き軟骨を削って鼻先を低くして皮膚壊死を回避する処置をする事も了承して頂き、それで鼻中隔延長をやる話しになりました。また瘢痕が多く鼻先をブラジル美人風に“ツン”と上げるのは耳介軟骨では最初から難しいと判断しましたから肋軟骨での鼻中隔延長と方針を立てました
 術中は皮下の瘢痕を丁寧に切離し軟部を十分に伸ばせるようにしてやりますと意外に組織が伸びて、ほぼ希望の高さが得られました。
昨日4ヶ月検診に来られ増した際、もう崩れたりする心配もないでしょうから、お互い満足しました。そしてあまりに上手く行きましたので、モニターでもなかった方でしたが、私が「術前、術後で1枚づつ写真を使わせて頂けたら助かりますが。」とお願いしましたら、この方も即OKしてくれましたので、ここにUPさせて頂きました。この人は念願叶って感動しておられますが、私自身も凄く感動しております。