麻酔科医ハナ:第3巻!

麻酔科医だった美容外科医師木村の回想 「麻酔科医ハナ」の3巻を見つけました。この漫画は以前1巻を読んで大変好感を持ち旧ブログにも感想を書きましたし、当院に来た医学生にも読むように勧めたことがあります。
 私は主人公のハナ子のキャラが好きです。真面目で頑張り屋で可愛くもありドジでもあり、麻酔科医療に悪戦苦闘するのですが、読んで分かるように先輩に助けられながらも何とかクリアして医療ミスと言われるような事を犯してません。
 医療の現場は厳しいです。『あちゃー間違えちゃった。まあ良いか。』というのが通りません。だから第23話で、「ここは仮にも大学病院で昼間なら他にも頼れる医者がゴマンといる・・・経験値の高い救急医を押しのけてまで、しゃしゃり出て、もし万一患者に何かあったらお前どーするんだよ?」「もし俺たちに、絶対に失敗しない方法がひとつあるとしたら、それは、な~~~んにもしないことだ・・・」とボヤく先輩医師にも明確な答えが出せません。
 治療をやるべきか否か、やるならどのレベルまでやるか、ハイリターンを狙えばリスクも増す。そのフォローはする、しかしフォローしきれるか、患者さんがついて来れるか?皆、悩みがあると思います。