原口和久医師の鑑定書の研究

原口和久医師(昭和大学形成外科助教授 日本形成外科学会専門医、美容外科学会(JSAPS)専門医、日本美容医療協会事務局長)は東京地方裁判所に鑑定書を提出しました。特に大きな鑑定事項は下記2つです。
1)局所麻酔・日帰り脂肪吸引を受けた患者が3週間後に肺血栓塞栓症で急死したのは、その脂肪吸引が原因と鑑定。
2)この急死された人は死の9時間前に「階段から落ちて足を捻挫したので診て欲しい。」と美容クリニックの突然来院されましたが、美容クリニックには当日医師は1名しかおらず、顎骨削りの手術中でした。その上で「診察をすべきだった。~高次の病院へ転送すべきだった。」と鑑定。
なお死の9時間前の捻挫診察希望の来院時、受付は「なんで捻挫でうちに来るんだろう」また「その日はうちがすごく忙しかったんです。」「■■さんは来た時は興奮気味だったのに帰るときは落ち着いていました。」と証言しています。
さらに医師と受付への尋問では証言に争いがあり、医師は突然の診察希望で来た患者のことを「聞いていません。」と言い、受付は「伝えました。」と言っていますので、どちらかが嘘を吐いていることになります。また医師へ「手術をしているのにどうやって診るんですか。」との反対尋問に医師は「来たらゴム手袋をつけたままでもみます。」と言い、受付へ「伝えたというなら、実際、診察が行われていないですから『何で、□□先生はみてくれなんだ。って■■さんは言ったのですか。」の問いには受付は「覚えていないです。」とあります。
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原口和久医師の鑑定書 haraguchi-kantei。←クリックすると開けます。
1枚目が裁判所が決めた鑑定事項です。2枚目で「表在静脈が原因で肺動脈血栓塞栓が起きる」旨の鑑定があります。4枚目で捻挫来院患者さんに対して顎削り中の医師は「診察すべきであった。」と鑑定をしています。
これを医療者なら、どう思いますか?